事業用口座って作った方がいいの?
開業届を提出して、
個人事業主になったものの、
開業資金もなく、
自分のお金で事業をやりくりしていく、
そんな方が多いと思います。
そこでこの記事では、
このような個人事業主・フリーランスの方のために、
簡単仕訳帳について解説したいと思います。
おこづかい帳感覚で記帳できる簡単仕訳帳とは?
わたしは個人事業主1年目のときに、
青色申告を自分でやってみることにしました。
会計ソフトにお金を出せるほど稼いでいなかったこともあり、
青色申告の本を購入することにしたのでした。
そこで出会ったのが、
という本です。
個人事業主・フリーランス向けの内容でした。
事業用口座を作らないと記帳が大変になる?
事業用口座とプライベート口座を分けていないと、
これらすべて記帳しなければいけないので、
帳簿付けが大変になると聞いたことがあると思います。
プライベート口座をまるごと事業用口座にするから大変!
会計ソフトでは事業用口座を登録して利用します。
なので、
事業のお金の出入りがある個人用口座を、
事業用口座に設定することになります。
プライベート口座をなくして、まるごと事業用口座にしてしまうという発想です。
簡単仕訳帳ではプライベート口座のみで帳簿付け
本に書かれている「簡単仕分帳」では、
で、帳簿付けをします。
簡単仕訳帳には、「個人のお金」「個人の銀行口座」しか登場しません。
「現金」「普通預金」の勘定科目は使わない
「個人のお金」「個人の銀行口座」を使って事業をするため、
これらの勘定科目は使用しません。
すべて事業主勘定を使って記帳します。
支出は借方、収入は貸方で複式簿記
消耗品費など、
事業主のお財布から支払ったお金は、
左側の「借方科目」へ入力します。
売上など、
事業主のお財布に入るお金は、
右側の「貸方科目」へ入力します。
年をまたぐお金は決算整理する必要がある
簡単仕訳帳は、
入金時&出金時に記帳する「現金主義」になります。
青色申告特別控除(最大65万円)を受けるには、
「発生主義」に修正する必要があります。
これらの勘定科目を使って調整します。
これらの勘定科目は、12月分の取引にのみ使用します。
青色申告特別控除に必要な備え付け帳簿は?
青色申告特別控除(最大65万円)を受けるためには、
この2つの帳簿が必須になります。
この他に5つの補助簿があります。
備え付ける補助簿は、事業内容に応じて事業者自身が決めるそうです。
簡単仕訳帳は3つの帳簿でOK
簡単仕訳帳では、
これら3つの備え付け帳簿だけで良いそうです。
などの帳簿は、
事業のために用意したお金の出入りを記録する帳簿
になります。
事業用の口座は個人名義の口座でOK
事業用の口座を作っている場合でも、
「簡単仕訳帳」を利用することができます。
ちなみに事業用の口座は、個人名義の口座で大丈夫です。
事業用と決めた銀行口座の中にあるお金の流れを記録すればOK。
わたしは屋号付きの口座を作ってみたのですが、
使用する機会がなく解約してしまいました。
事業用口座なしで簡単仕訳帳が分かりやすくておすすめ!
まだ稼げていない個人事業主には、
「簡単仕訳帳」が分かりやすくておすすめです。
事業主が事業用の口座を持たないというのはアリなのだろうか?
という疑問があったのですが、
これらの理由から、
こちらのシンプルな仕訳帳を利用しています。
自分自身で帳簿付けにチャレンジしてみたい方は、
ぜひ参考にしてみてください!
クレジットカードの引き落としが翌年、売上金が入金されるのが来年になる場合などです。